エコキュートのエラーコード、まず確認すべきこと

結論からいうと、エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されたら、まず「メーカー名」を確認してください。
同じアルファベット・数字の組み合わせでも、メーカーによって意味が全く異なる場合があるためです。
例えば「H25」というコードは、パナソニック製では「ふろフロースイッチ異常」を意味するとされています。
しかし他メーカーでは異なる不具合を指していることがあります。
ネット検索で見つけた解説記事が、自分のエコキュートのメーカーのものかどうかを確認しないまま対処してしまうと、見当違いの対応をしてしまう可能性があります。
エコキュートの本体やリモコンに記載されているメーカー名・型番を、まず確認しておきましょう。
メーカーを確認したら、次に押さえておきたいのが「自分で対処できるコードか、業者に依頼する必要があるコードか」という分類です。
多くのメーカーで、アルファベット「U」から始まるコードは、浴槽の栓の閉め忘れや設定の確認など、ユーザー自身で対処できる場合があります。
一方、「C」「E」「F」「H」「P」から始まるコードの多くは、ヒートポンプユニットや貯湯タンク内部の部品にかかわる不具合です。
業者による点検・修理が必要になる傾向があります。
ただし、この傾向はあくまで目安です。
例えばコロナ製では、「C01」がユーザー自身で対処できる「浴槽栓抜け検知」を意味しており、アルファベットだけで一律に判断できるわけではありません。
以下では、パナソニック・ダイキン・三菱電機・コロナの主要なエラーコードを、メーカーごとに整理して紹介します。
メーカーによって同じ記号でも意味が全然違うので、まずは型番の確認からいきましょう。
パナソニックのエコキュートのエラーコード
H18(暖房水漏れ異常とされる)
給湯にかかわる配管からの水漏れが疑われる場合に表示されるとされています。
配管の接続部分のゆるみや、経年劣化によるパッキンの劣化などが原因として挙げられています。
まずは目に見える範囲で水漏れがないか確認してください。
漏れが見つかった場合や自分で判断できない場合は、無理に触らず業者に連絡してください。
H25(ふろフロースイッチ異常とされる)
お風呂のお湯の出し止めの際に水の流れを感知するセンサー(フロースイッチ)の異常とされています。
長期間の使用による摩耗や、異物の混入が原因として挙げられています。
H76(リモコン通信異常とされる)
リモコンと本体の通信がうまくいっていない場合に表示されるとされています。
リモコンの乾電池切れ、配線の不具合、本体の基板の不具合などが原因として挙げられています。
まずはリモコンの電池を確認してみるとよいでしょう。
H90(ヒートポンプユニット圧縮機ロックとされる)
ヒートポンプユニット内の圧縮機が正常に動作していない状態とされています。
対処法として、貯湯タンクユニット付近のブレーカー、または分電盤の「エコキュート」ブレーカーを切るリセット方法が紹介されています。
5〜10分待ってから入れ直し、これで改善しない場合は業者への相談が必要です。
U51(浴槽栓忘れ検知とされる)
浴槽の栓を閉め忘れていることで表示されるとされるコードです。
栓をしっかり閉めることで解消される場合が多く、ユーザー自身で対処しやすいコードとされています。
栓をしていてもこのエラーが出る場合は、接合部のゴムのずれや異物の詰まりを確認してみてください。
U61(湯切れ検知とされる)
浴槽にお湯を張ろうとした際、タンク内のお湯が不足していて張れない場合に表示されるとされるコードです。
お湯が沸くのを待ってから、あらためてお湯張りを行うことで解消できる場合があります。
改善しない場合は、貯湯タンクの水漏れなど別の原因が考えられるため、業者への相談を検討してください。
以上のうち、H18・H25・H76・H90は業者への相談が基本となるコードです。
U51・U61はユーザー自身の確認で解消する可能性があります。
改善しない場合や繰り返し表示される場合は、パナソニックの相談窓口(0120-872-150)、または購入した販売店・工事業者に連絡してください。
ダイキンのエコキュートのエラーコード
ダイキン製エコキュートの主なエラーコードは以下のとおりです。
ダイキン工業は公式サイトでエラーコード検索ツールを提供していますが、対話的な検索フォーム形式のため、ここでは検索結果から確認できた範囲の情報を紹介します。
C15・C52(配管凍結の影響で表示される場合がある)
ダイキン工業の公式Q&Aによると、C15・C52は、大雪・積雪・寒波の際に配管が凍結した影響で表示される可能性があるエラーコードのひとつです。
凍結が原因でない場合の詳細な意味については、公式サイトでは確認できませんでした。
対処法は3つ案内されています。
日中に気温が上がり自然に解凍されるのを待つこと、給湯側の蛇口から1分間に200ml程度の水を少しずつ流し続けて凍結を防ぐこと、風呂配管の凍結防止には浴槽の水位を風呂接続アダプターの上から10cm以上に保つことです。
E7(ヒートポンプユニットのファン停止とされる)
ヒートポンプユニットのファンが停止した際に表示されるコードとされています。
雪や氷がヒートポンプユニットに入り込み、ファンに付着することが原因になる場合があるとされています。
C30(貯湯タンクのサーミスタ異常とされる)
貯湯タンクの缶体温度を検知するサーミスタ(温度センサー)が正しい値を示していない状態とされています。
このエラーが表示されると、新しくお湯を作れなくなるとされています。
E1(ヒートポンプユニット基板のマイコン異常とされる)
ヒートポンプユニット内の基板にあるマイコンが正常に動作していない状態とされています。
H56(貯湯タンクの湯はり混合弁の不具合とされる)
お湯と水を混ぜてお風呂の温度に調整する「湯はり混合弁」の不具合により、自動湯はりができない状態とされています。
経年劣化や異物混入による弁自体の故障のほか、弁を動かすモーター・ギア部分、制御する電子基板の異常が原因として挙げられています。
740(ヒートポンプユニットの不具合とされる)
ヒートポンプユニットの不具合に関するコードとされています。
対処法として、貯湯タンクの漏電遮断器(ブレーカー)を10秒以上「OFF」にしてから再度「ON」にするリセット方法が紹介されています。
これで改善しない場合は、業者への相談が必要です。
C15・C52は公式に案内されている配管凍結対策で改善する可能性があります。
それ以外のコードは基本的に業者への点検・修理依頼が前提になります。
エラーコードとあわせて、いつ頃から表示されているか、直前に何か操作をしたかを業者に伝えると、原因の特定がスムーズになります。
三菱電機のエコキュートのエラーコード
三菱電機製エコキュートの主なエラーコードは、公式のよくあるご質問(FAQ)で次のように説明されています。
C01(冷媒ガス不足)
三菱電機の公式FAQによると、冷媒ガスが不足している状態を示すエラーです。
わき上げが正常にできない状態で、ヒートポンプユニットの部品不具合の可能性があるとされています。
対処法として、給水配管専用止水栓を閉じたうえで、購入店または据付工事店に点検・修理を依頼することが案内されています。
C02(圧力センサ異常)
圧力センサの故障を示すエラーです。
C01と同様に、わき上げが正常にできない状態です。
対処法も同じく、給水配管専用止水栓を閉じて購入店・据付工事店に点検・修理を依頼する流れになります。
C03(高圧異常)
ヒートポンプ配管内の水が正しく循環できていない可能性を示すエラーです。
三菱電機の公式FAQでは、対処の手順が3つ案内されています。
据付直後の場合はヒートポンプ配管のエア抜き作業を行うこと、配管の閉塞・水漏れ・つぶれ・詰まり・逆接続がないか確認すること、冬季であれば配管の凍結を疑い解凍を待つことです。
これらを確認しても改善しない場合は据付業者へ相談し、それでも解決しなければ三菱電機の修理受付窓口に連絡する流れになります。
P16(ヒートポンプ配管逆接続)
C03と原因・対処法がほぼ共通しているエラーです。
ヒートポンプ配管内の水循環不良、冬季の凍結、据付直後であれば配管の極性の誤接続やエア抜き不足が原因として挙げられています。
対処の流れもC03と同様です。
C24(インバータ異常とされる)
制御回路の異常とされ、インバータ基板の交換が必要になる場合があるとされています。
C26(コンプレッサ・サイクル系異常とされる)
コンプレッサやその周辺の冷媒サイクルにかかわる異常とされ、ヒートポンプ基板の交換が必要になる場合があるとされています。
C01・C02・C03・P16は、いずれも据付状況や冬季の凍結が原因になりうる点が共通しています。
設置から間もない場合や、寒波の後にこれらのコードが表示された場合は、業者に相談する際にその点も伝えるとよいでしょう。
三菱電機は原則として、エラーコードが表示された場合は購入した販売店または製造メーカーへの点検を依頼するよう案内しています。
コロナのエコキュートのエラーコード
コロナ製エコキュートの主なエラーコードは、公式のエラーサイン一覧で次のように説明されています。
C01(浴槽栓抜け検知)
コロナの公式情報によると、浴槽の排水栓を閉め忘れて湯はりした場合や、浴槽循環口のゴミ詰まりがあると表示されます。
排水栓の確認や循環口の清掃を行い、再度湯はりを実施してください。
改善しない場合は、販売店またはコロナサービスセンターに連絡します。
H15(ファンモータの故障)
ファンモータの故障を示すエラーです。
積雪や凍結によってファンがロックしている場合もあるとされています。
取扱説明書に従ってエラー表示を解除し、再発する場合は販売店またはサービスセンターに連絡します。
H16(給水ポンプの故障)
給水ポンプの故障を示すエラーです。
点検または修理が必要で、販売店またはコロナサービスセンターに連絡することが案内されています。
コロナのC01は、パナソニックのU51と同様に、浴槽の栓の閉め忘れが原因になりうるコードです。
一方でH15・H16は部品の故障を示すコードで、業者による点検・修理が基本になります。
4メーカーのエラーコード一覧表
ここまで紹介したコードを、メーカー・確度別に一覧にまとめます。
「確度」の区分は3段階です。
メーカー公式の情報で直接確認できたものは「公式確認済み」、公式情報にもとづくが個別ページを特定できなかったものは「公式情報あり(中)」、複数の修理業者の情報にもとづくものは「業者情報(未確認)」としています。
| メーカー | コード | 意味(概要) | ユーザー対応 | 確度 |
|---|---|---|---|---|
| パナソニック | H18 | 暖房水漏れ異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| パナソニック | H25 | ふろフロースイッチ異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| パナソニック | H76 | リモコン通信異常 | 業者依頼(まず電池確認) | 業者情報(未確認) |
| パナソニック | H90 | ヒートポンプユニット圧縮機ロック | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| パナソニック | U51 | 浴槽栓忘れ検知 | ユーザー対応可 | 業者情報(未確認) |
| パナソニック | U61 | 湯切れ検知 | ユーザー対応可 | 業者情報(未確認) |
| ダイキン | C15 | 配管凍結の影響の可能性 | 自然解凍を待つ | 公式確認済み |
| ダイキン | C30 | 貯湯タンクサーミスタ異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| ダイキン | C52 | 配管凍結の影響の可能性 | 自然解凍を待つ | 公式確認済み |
| ダイキン | E1 | ヒートポンプユニット基板マイコン異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| ダイキン | E7 | ヒートポンプユニットファン停止 | 業者依頼 | 公式情報あり(中) |
| ダイキン | H56 | 湯はり混合弁の不具合 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| ダイキン | 740 | ヒートポンプユニットの不具合 | ブレーカーリセット可、改善なければ業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| 三菱電機 | C01 | 冷媒ガス不足 | 業者依頼 | 公式確認済み |
| 三菱電機 | C02 | 圧力センサ異常 | 業者依頼 | 公式確認済み |
| 三菱電機 | C03 | 高圧異常 | エア抜き・配管確認、改善なければ業者依頼 | 公式確認済み |
| 三菱電機 | C24 | インバータ異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| 三菱電機 | C26 | コンプレッサ・サイクル系異常 | 業者依頼 | 業者情報(未確認) |
| 三菱電機 | P16 | ヒートポンプ配管逆接続 | エア抜き・配管確認、改善なければ業者依頼 | 公式確認済み |
| コロナ | C01 | 浴槽栓抜け検知 | ユーザー対応可 | 公式確認済み |
| コロナ | H15 | ファンモータ故障(凍結ロックの場合あり) | 業者依頼 | 公式確認済み |
| コロナ | H16 | 給水ポンプ故障 | 業者依頼 | 公式確認済み |
表を見ると分かるとおり、ユーザー自身で対処しやすいのはパナソニックU51・U61、コロナC01のように「浴槽の栓」や「お湯の量」にかかわるコードです。
それ以外の多くは、部品や基板にかかわる不具合で、業者への相談が基本になります。
対処しても直らない場合と業者に伝える情報


ここまで紹介した対処法を試しても改善しない場合や、そもそも自分で対処できないコードが表示された場合は、無理に本体を分解したり部品に触れたりしないでください。
エコキュートは電気とヒートポンプユニット内の冷媒を扱う設備であり、内部の構造を誤って触ると、感電や部品の破損につながるおそれがあります。
業者に点検・修理を依頼してください。
業者や販売店に連絡する際は、次の情報を事前に整理しておくと、点検や修理がスムーズに進みます。
- 表示されているエラーコード(アルファベット・数字とも正確に)
- メーカー名・型番(本体の銘板に記載)
- いつ頃からエラーが表示されているか
- エラーが表示される直前に何か操作をしたか(給湯・お湯はり・停電・断水の後など)
- 使用年数(分からなければ購入・設置時期の目安)
型番と使用年数をメモしておくと、業者とのやり取りがスムーズになりますよ。
使用年数が長い場合は、修理と交換のどちらを検討すべきか迷うこともあるでしょう。
エコキュートの基本的な仕組みや導入のメリット・デメリットについては、別記事「エコキュートとは」で解説しています。
ガス給湯器との比較を含めて検討したい場合は、別記事「給湯器とエコキュートどっちがいい?」もあわせてご確認ください。


なお、修理を依頼する際は、同じ症状・エラーコードを複数の業者やメーカー窓口に伝えて見積もりを取ると、対応内容や費用感を比較しやすくなります。
よくある質問
- エラーコードを消す(解除する)にはどうすればいいの?
-
解除の方法は機種によって異なるため、具体的なボタン操作までは説明しません。
三菱電機の一部のエラー(C03・P16等)では、原因を取り除いたうえでエラー表示が解除されることがあるとされていますが、正しい手順は取扱説明書に記載されています。
取扱説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトや相談窓口で確認してください。
無理な操作を繰り返すと、かえって状況が分かりにくくなることもあります。
解除できない場合は、早めに業者へ相談することをおすすめします。 - 同じ「C01」でもメーカーによって意味が違うのはなぜ?
-
エラーコードの割り振り方はメーカーごとに独自に決められているためです。
ここで紹介した範囲でも、三菱電機の「C01」は冷媒ガス不足を意味しますが、コロナの「C01」は浴槽栓抜け検知を意味しており、内容は全く異なります。
エラーコードを調べる際は、数字やアルファベットだけで検索せず、メーカー名とセットで確認するようにしてください。 - 保証期間内なら無料で直りますか?
-
保証内容によります。
メーカー保証や、設置した工事業者による保証が付いている場合、保証期間内であれば無償または割安な費用で修理できることがあります。
保証書や工事契約書が手元にある場合は、保証期間内かどうか、どの範囲が対象になるかを確認してから業者に連絡するとよいでしょう。
保証書が見当たらない場合は、購入した販売店や工事業者に問い合わせれば、保証期間を確認できることが多いです。 - エラーが繰り返し出る場合は交換したほうがいい?
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一度直っても同じエラーが繰り返し表示される場合や、使用年数がある程度経過している場合は、修理と交換のどちらが良いか業者に相談することをおすすめします。
部品の保有期間が過ぎていると、修理自体ができない場合もあります。
エコキュートの基本的な仕組みやメリット・デメリットについては、別記事「エコキュートとは」で解説しています。
あわせてご確認ください。

