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給湯器の水漏れ・トラブル診断ガイド|症状別の原因と対処法

給湯器のトラブル診断ガイド 症状別の原因と対処法を解説するアイキャッチ画像

給湯器に不調を感じたとき、症状によって対応の緊急度は大きく異なります
まず確認していただきたいのは、次の2つのサインです。

慌てなくて大丈夫です。まずは危険なサインがないか、一緒に確認していきましょう。

「まずは費用だけでも相談しておきたい」という方は、下記からガス機器専門店に無料相談できます。

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目次

まず確認してください——危険なサインの見分け方

1つ目は異臭です。
ガス漏れや不完全燃焼が起きている可能性があり、こげ臭い匂いやガス特有の匂いを感じた場合は、他の症状よりも優先して、すぐに給湯器の使用を中止してください。
換気を行ったうえで、ガス会社または給湯器メーカーの相談窓口に連絡します。

異臭時の対応については、別記事「給湯器の寿命」でも詳しく解説しています。

2つ目は、燃焼時に出る煙の色です。
低気温のときに見える白い煙は水蒸気であることが多く、心配のいらないケースがほとんどです。
一方、黒い煙は不完全燃焼のサインである可能性があり、この場合はすぐに使用を中止し、修理を依頼してください。

この2つに当てはまらない症状については、以下の見出しで症状別に原因と対応方法を紹介しています。
慌てずに、自分の症状に近いものを探してみてください。

水漏れが起きたら——原因と応急処置

水漏れしている屋外の水道パイプ

給湯器からの水漏れは、給水管と給湯器の接続部分の劣化や、給湯器内部の破損など、複数の原因で起こります。
東京ガスの公式情報でも、原因は一つに特定できないことが多いとされています。

原因がすぐに分からない場合でも、被害を広げないための応急処置が可能です。
給湯器に接続されている「給水バルブ」を、時計回り(右回り)に回して閉めてください
これにより、水漏れの多くは止められます。

修理の訪問まで時間がかかる場合や、水漏れの量が多いと感じる場合は、この応急処置をしたうえで、ガス会社や工事業者に連絡してください。
自分で内部を開けて原因を特定しようとする必要はありません。
給水バルブを閉めることが、今すぐできる最も確実な対応です。

なお、水漏れの量がわずかで、しばらく様子を見られる場合でも、放置せずに早めに連絡することをおすすめします。
使用年数が10年前後の給湯器で水漏れが起きている場合は、内部部品の劣化が進んでいる可能性もあります。
修理と交換のどちらが適切か、業者に相談しながら判断するとよいでしょう。

お湯が出ない・ぬるい・水圧が弱いときの原因

「お湯が出ない」「ぬるい」「水圧が弱い」は、それぞれ原因が重なっていることも多く、まとめて確認していくと分かりやすくなります。

お湯がまったく出ない場合

分電盤のブレーカーを確認している様子

東京ガスの公式情報では、台風や湿度の影響で、漏電ブレーカーや電源が切れていることが原因の1つとして挙げられています。
分電盤を確認し、給湯器用のブレーカーが落ちていないか、コンセントがしっかり差し込まれているかを見てください。
ブレーカーを入れ直しても改善しない場合は、機器本体の故障が考えられるため、業者に連絡してください。

シャワーだけお湯が出ない、という場合は、給湯器本体ではなくシャワー側の設備に原因があることもあります。
他の蛇口ではお湯が出るかどうかを確認し、差があれば設備側の不具合を疑う、というのが東京ガス公式の切り分け方です。
キッチンや洗面所の蛇口ではお湯が出るのに、シャワーだけ出ない場合は、シャワーのバルブや配管の詰まりが原因になっている可能性があります。

ぬるい・温度が不安定な場合

水圧の変動、リモコンの設定、給水口フィルターの詰まりなどが原因として考えられます。
リモコンの設定温度が意図せず低くなっていないかを確認したうえで、改善しなければ業者に相談してください。
設定温度を上げても十分な温度にならない場合は、給湯器の能力そのものが不足している可能性もあります。

追い焚きができないという症状については、循環口フィルターの詰まりが主な原因とされています。
フィルターの清掃で改善することが多いため、取扱説明書に沿って掃除を試してみるとよいでしょう。

水圧が弱い場合

水圧が弱いと感じる場合も、まずはフィルターの詰まりや、他の蛇口との違いがないかを確認してください。
給湯器の手入れ不足(フィルター詰まりや排気不良など)が、給湯不良の一因になることもあります。
シャワーヘッドやホースのつなぎ目にあるストレーナー部分にゴミが詰まっているケースもあるため、あわせて確認すると原因の切り分けがしやすくなります。

これらを確認しても改善しない場合や、原因がはっきりしない場合は、無理に自分で対応しようとせず、症状を業者に伝えて点検を依頼してください。

点火しないときに確認できること

給湯器のスイッチを入れてもお湯が出ない、点火しないという場合、いくつか確認できる項目があります。

東京ガスの公式情報では、換気が不十分で室内の酸素が不足していると、安全装置が働いて点火しないことがある、という説明です。
この説明は主に屋内設置の小型湯沸かし器を対象としたものですが、換気状態を確認するという発想自体は、点火不良全般の初期チェックとして参考になります。
窓を開けるなどして換気を行ったうえで、再度点火を試してみてください。

このほか、ガスの元栓が閉まっていないか、ガスメーターの安全装置が作動していないかも、点火しない原因になり得ます。
ガスメーターの表示ランプが点滅している場合は、メーターの復帰操作が必要です。
復帰方法はガスメーターに記載されているか、契約しているガス会社に確認できます。

これらを確認しても改善しない場合、考えられるのは給湯器本体の点火装置やセンサーの不具合です。
自分で分解して確認しようとせず、ガス会社や工事業者に連絡してください。

異音・動作音は正常か異常か

給湯器から聞こえる音には、正常な動作音と、故障のサインになる異音があります。

東京ガスの公式情報によると、「ブーン」というファン音や「ブオーン」というモーター音は、給湯器の運転に伴う正常な音で、通常は3〜5分ほどで止まります。
また、冬場に聞こえる「ウーン」という音は、配管の凍結を防ぐための「凍結予防運転」によるもので、これも正常な動作の一部です。

給湯器の音 正常か異常か

一方で、これまで聞いたことのない大きな異音や、金属がこすれるような音が続く場合は、内部部品の劣化や不具合のサインである可能性があります。
特に、使用年数が10年前後に近づいている場合は、部品の経年劣化が原因になっていることもあるでしょう。
異音の詳しい原因や、修理・交換の判断基準については、別記事「給湯器の修理費用」でも解説しています。

なお、燃焼時の煙の色による見分け方(白い煙は正常なことが多い、黒い煙は不完全燃焼のサインの可能性)は、この記事の冒頭で説明したとおりです。
異音とあわせて黒い煙にも気づいた場合は、すぐに使用を中止してください。

エラーコード888は自分で消せるのか

リモコンに「88」または「888」というエラーが表示されることがあります。
このエラーは故障ではなく、点検時期をお知らせする表示です。

ノーリツの公式情報によると、88/888の表示は、給湯器が設計上の標準使用年数(家庭用は10年)に達したことを知らせるサインとされています。
表示が出ても給湯器は故障しているわけではないため、そのまま使用を続けることが可能です。
ただし、経年劣化による事故を未然に防ぐため、法定点検またはメーカーが案内する点検(あんしん点検など)を受けることが推奨されています。

「消し方」を調べている方も多いと思いますが、公式情報では、自分でこの表示を消す方法は案内されていません。
表示を消すには、点検受付フォームなどから点検を申し込み、業者による点検を受ける必要があります。
インターネット上には自分でリセットする方法を紹介しているページもありますが、メーカー公式の案内とは異なる点に注意してください。

なお、標準使用年数10年という数字の詳しい根拠や、交換を検討すべきサインについては、別記事「給湯器の寿命」で解説しています。
888の表示が出た機会に、あわせて確認しておくとよいでしょう。

症状別「自分で確認できること」と「業者が必要なこと」

ここまで紹介した症状を、自分で確認できることと、業者への連絡が必要なケースに整理すると、次のようになります。

症状自分で確認できること業者への連絡が必要なケース
水漏れ給水バルブを閉める(応急処置)バルブを閉めても水漏れが止まらない、原因が分からない
お湯が出ないブレーカー・コンセントの確認確認しても改善しない
ぬるい・温度が不安定リモコンの設定温度、フィルターの確認確認しても改善しない、能力不足が疑われる
水圧が弱いフィルター・ストレーナーの確認、他の蛇口との比較確認しても改善しない
点火しない換気状態、ガス元栓、ガスメーターの確認確認しても点火しない
異音・動作音正常な動作音(ファン音・モーター音・凍結予防運転音)かどうかの確認聞き慣れない異音が続く、金属音がする
エラー888表示内容の確認のみ表示を消すには業者点検が必要
異臭・黒い煙なし(確認より先に使用中止)気づいた時点ですぐに連絡

表の左側にある「自分で確認できること」は、いずれも給湯器を分解したり部品に触れたりしない、安全な確認作業です。
確認した結果、改善しない場合や、原因がはっきりしない場合は、無理に自分で対応しようとせず、業者に症状を伝えて相談してください。

賃貸住宅にお住まいの場合は、業者に直接依頼する前に、まず管理会社やオーナーに症状を連絡することが一般的です。
持ち家の場合と対応が異なるため、契約内容とあわせて確認しておくとよいでしょう。

修理費用の内訳や、修理と交換どちらを選ぶべきかの判断基準については、別記事「給湯器の修理費用」で詳しく解説しています。
交換を選ぶ場合の費用相場は「給湯器の交換費用」、寿命の目安や交換サインの詳細は「給湯器の寿命」もあわせてご確認ください。

迷ったら、まず表を見てどこに当てはまるか確認してみてくださいね。

よくある質問

水漏れに気づいたら、まず何をすればいいですか?

給湯器に接続されている給水バルブを、時計回り(右回り)に閉めてください。
原因が分からない場合でも、この応急処置で水漏れの多くは止められます。
そのうえで、ガス会社や工事業者に連絡してください。

エラー888は放置しても大丈夫ですか?

すぐに危険というわけではありませんが、放置はおすすめしません。
88/888は故障ではなく点検時期のお知らせで、そのまま使用を続けることはできますが、経年劣化による事故を防ぐために点検を受けることが推奨されています。
表示は自分では消せないため、点検を申し込んで業者に対応してもらう必要があります。

お湯が出ないのはブレーカーが原因のこともありますか?

あります。
台風や湿度の影響で、給湯器用の漏電ブレーカーが落ちていたり、電源が切れていたりすることがあります。
分電盤とコンセントを確認し、ブレーカーを入れ直しても改善しない場合は、業者に連絡してください。

異音がしたら故障ですか?

音の種類によります。
ファン音やモーター音、冬場の凍結予防運転による音は正常な動作音です。
これまで聞いたことのない異音や、金属がこすれるような音が続く場合は、内部部品の不具合が疑われるため、業者に相談してください。

修理と交換、どちらを検討すればいいですか?

症状の内容と使用年数によります。
使用年数が10年前後で複数の症状が出ている場合や、部品の供給が難しくなっている場合は、交換のほうが現実的な選択肢になるでしょう。
修理費用の内訳や判断基準は「給湯器の修理費用」、交換費用の相場は「給湯器の交換費用」で詳しく解説しています。

まとめ

給湯器の不調は一括りにできず、症状によって緊急度が異なる点に注意してください。
異臭や黒い煙が出ている場合は、他の対応より先に使用を中止し、換気をしたうえでガス会社や給湯器メーカーに連絡してください。

それ以外の症状については、まず自分でできる範囲の確認から始められます。
水漏れなら給水バルブを閉める、お湯が出ないならブレーカーを確認する、点火しないなら換気やガス元栓を確認するといった対応です。
確認しても改善しない場合や、原因がはっきりしない場合は、無理に対応しようとせず業者に相談してください。

エラー888は故障ではありませんが、自分で消すことはできず、点検の申し込みが必要です。
症状が続く場合や、使用年数が10年前後に近づいている場合は、修理と交換のどちらが適切か、あわせて検討するとよいでしょう。
修理費用は「給湯器の修理費用」、交換費用は「給湯器の交換費用」、寿命の目安は「給湯器の寿命」で詳しく解説しています。

自分での対応に不安がある場合は、ガス機器専門の交換店に相談してみるのも一つの方法です。

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