給湯器の交換費用は、給湯器本体の機能によって大きく変わります。
大手都市ガス事業者である東京ガスの価格例(工事費込み・税込)を見ると、給湯専用タイプは82,676円〜183,777円、ふろ給湯器タイプは153,439円〜226,083円です。
暖房付きふろ給湯器タイプになると、264,869円〜471,009円まで幅が広がります。
この金額はあくまで東京ガス1社の価格例です。
依頼する業者や地域、選ぶ機種によって実際の金額は変わるため、正確な費用は複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。
まずは費用の内訳から一緒に見ていきましょう。
「まずは費用だけでも相談しておきたい」という方は、下記からガス機器専門店に無料相談できます。
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給湯器交換の費用相場
なぜタイプによって金額が大きく違うのか
価格帯に幅があるのは、「給湯専用」「ふろ給湯器」「暖房付きふろ給湯器」という3つのタイプでできることが異なるためです。
給湯専用タイプは、キッチンや洗面所などにお湯を供給するだけのシンプルな機能に絞られています。
ふろ給湯器タイプには、これに加えて浴槽への自動お湯はりや追い焚き、保温といった機能が備わっています。
暖房付きふろ給湯器タイプは、さらに床暖房や浴室暖房乾燥機などの温水暖房設備にもお湯を供給できる機種です。
機能が増えるほど本体の構造は複雑になり、価格帯も上がっていく傾向があります。
現在使っている給湯器と同じタイプ(機能)を選べば、生活スタイルを大きく変えずに使い続けられます。
タイプを変更する場合は配管や電源の条件によって追加の工事が必要になることもあるため、見積もり時に確認しておくと安心です。
費用の内訳: 本体価格+基本工事費
給湯器交換の費用は、大きく「給湯器本体の価格」と「工事費」の2つで構成されています。
工事費のうち、標準的な条件下での交換にかかる「基本工事費」は、東京ガスの公式情報によると次のとおりです(税込)。
| 給湯器のタイプ | 従来型 | エコジョーズ(高効率) |
|---|---|---|
| 給湯専用 | 40,700円 | 45,100円 |
| ふろ給湯器 | 49,500円 | 53,900円 |
| 暖房付きふろ給湯器 | 64,900円 | 69,300円 |
基本工事費には、既存機器の取り外し・処分費、配管カバーの取付工事、排気アダプターの取付工事、リモコンの取付費(浴室・台所・床暖房用をあわせて最大3台まで)が含まれます。
単に給湯器本体を交換するだけでなく、古い機器の撤去や周辺部材の取り付けまで含めた金額だと考えるとわかりやすいでしょう。
エコジョーズ(高効率タイプ)は、排気熱を再利用する仕組みのぶん、従来型より基本工事費がやや高くなる傾向があります。
これは、ドレン水(排気にともなって出る水)を処理するための配管が追加で必要になることが影響していると考えられます。
上記の基本工事費は、標準的な設置条件を前提とした金額です。
設置場所の状況や、これまでと異なる設置方式に変更する場合などは、基本工事費に加えて追加の工事費がかかることがあります。
どのようなケースで追加費用が発生しやすいか、次の見出しで具体的に整理します。
追加費用が発生するケース
基本工事費は標準的な設置条件を前提とした金額のため、設置場所の状況によっては追加の工事費がかかることがあります。
東京ガスの公式情報では、追加工事費が必要になる例として次のようなケースが挙げられています(税込・部材費別)。
| 工事内容 | 追加費用の例 |
|---|---|
| 不安定な設置場所(プラブロックの上に設置) | 2,750円+部材費 |
| 不安定な設置場所(コンクリートブロックの上に設置) | 8,470円+部材費 |
| 循環金具の交換 | 8,800円+部材費 |
| 給湯用と追い焚き用の配管を2穴から1穴に変更 | 22,000円+部材費 |
| マンションのPS(パイプシャフト)設置でエコジョーズに交換 | 22,000円+部材費 |
なぜこれらのケースで追加費用がかかるのか
これらはいずれも、標準的な設置条件からの変更や、既存の設備状況に応じた個別対応が必要になるケースと考えられます。
具体的な作業内容や、自宅の設置状況がどのケースに該当するかは、現地を確認した業者に聞くのが確実です。


マンションでエコジョーズに交換する場合は追加費用がかかりやすい
表の中でも押さえておきたいのが、マンションのPS設置型からエコジョーズへ交換するケースです。
「給湯器とは」の記事で解説したとおり、PS設置型の給湯器はドレン水(排気にともなって出る水)の処理が難しいため、従来型の機種が設置されていることが多いとされています。
従来型からエコジョーズへ変更する場合は、ドレン排水のための配管を新たに設ける工事が必要になり、その分だけ追加費用が発生しやすくなります。
同じ号数・同じタイプへの交換であれば、基本工事費の範囲内で収まることが多いと考えられます。
一方、機種や設置方式を変更する場合は、事前に業者へ現地確認を依頼し、追加費用の有無を確認しておくと安心です。
見積もりを比較する際に確認しておきたいポイントは、この後の見出しで具体的に整理します。
マンションで機種を変えたいときは、まず管理会社や業者に相談してみてくださいね。
費用を左右する要因(機能・設置方式・号数)
ここまで見てきたように、給湯器交換の費用は主に「機能」「設置方式」「号数」という3つの要因で変わります。
それぞれの関係を整理すると、次のようになります。


機能(給湯専用/ふろ給湯器/暖房付きふろ給湯器)は、前述のとおり基本工事費そのものの差につながります。
できることが多いタイプほど、本体価格・工事費とも高くなる傾向があります。
設置方式(屋外壁掛け型/据置型/PS設置型)は、これまでと異なる方式に変更する場合や、マンションのPS設置型でエコジョーズへの交換を希望する場合に、追加工事費として影響します。
設置方式そのものの種類や特徴は、「給湯器とは」の記事で解説しています。
号数も、価格に影響する要因の一つです。
号数が大きい機種ほど給湯能力が高いぶん、本体価格が上がる傾向があります。
ただし、この傾向はメーカーや機種によって一定ではなく、号数だけで価格が決まるわけではない点には注意してください。
号数の定義や選び方の目安は「給湯器とは」の記事で詳しく解説していますが、交換の場面では「現在と同じ号数を選べば、生活スタイルを維持したまま交換できる」という点を押さえておくとよいでしょう。
号数を上げる場合は、建物のガス供給能力や管理規約(マンションの場合)の確認が必要になることがあります。
比較サイトで見かける「相場」との違い


インターネット上の一括見積もりサイトなどでは、「給湯器交換は15万円〜40万円程度」「15万円〜50万円超」といった価格帯が紹介されていることがあります。
これらは各サイトが独自に集計した目安であり、東京ガスのような特定事業者の公式な価格表とは性質が異なる点に注意してください。
どちらが正しいというより、参照している業者・地域・機種構成が異なるため、幅にも差が出ると考えられます。
本記事で紹介した東京ガスの価格例とあわせて、複数の情報源を比較しながら自分のケースに近い条件の金額を参考にするとよいでしょう。
最終的な金額は、実際に業者へ見積もりを依頼して確認するのが確実です。
補助金は使える?
「給湯器を交換すると補助金がもらえる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
一般的なガス給湯器・エコジョーズへの交換でも使えるのでしょうか。
結論から言うと、一般的なガス給湯器やエコジョーズへの交換では、国の「給湯省エネ事業」の補助金は使えません。
この補助金の対象は、エコキュート・ハイブリッド給湯機・家庭用燃料電池(エネファーム)の3種類に限られており、通常のガス給湯器・エコジョーズは含まれていないためです。
「給湯器を交換すると補助金がもらえる」という情報を見かけることがありますが、これはエコキュートなど対象機種に交換する場合の話です。
ガス給湯器からガス給湯器への交換には当てはまりません。
補助金を目的にエコキュートへの切り替えを検討する場合は、対象機種や申請の仕組みが異なるため、別途エコキュートの記事で詳しく確認することをおすすめします。
なお、給湯省エネ事業は一般消費者が直接申請する制度ではなく、登録された事業者が申請・受け取りを行う仕組みです。
対象機種への交換を検討する場合は、登録事業者かどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。
見積もりを取る際に確認しておきたいこと
見積もりを比較する際は、金額の大小だけでなく、内訳にどこまで含まれているかを確認することが大切です。
前述のとおり、基本工事費には既存機器の撤去・処分費、配管カバーや排気アダプターの取付、リモコンの取付費などが含まれるのが一般的です。
見積書にこれらの項目が個別に明記されているか、それとも「一式」としてまとめられているかを確認しておくと、あとから金額の内訳がわからず困ることを避けやすくなります。
見積もりを依頼する際に業者へ伝えておきたい情報としては、次のようなものが挙げられます。
- 現在使っている給湯器のタイプ(給湯専用/ふろ給湯器/暖房付きふろ給湯器)と号数
- 設置方式(屋外壁掛け型/据置型/マンションのPS設置型など)
- 交換したい機種のタイプ(同じタイプへの交換か、機能・号数を変更したいか)
- 気になっている症状(お湯が出ない、異音がする等、該当する場合)
複数の業者から見積もりを取る場合は、同じ条件(同じタイプ・同じ号数への交換など)で依頼すると金額を比較しやすくなります。
見積もりの有効期限や、追加費用が発生した場合の連絡方法についても、契約前に確認しておくと安心です。
見積もり自体は無料で行っている業者が多い一方、契約を急かされたり、その場での即決を強く求められたりする場合は、いったん持ち帰って他の見積もりと比較検討することをおすすめします。
よくある質問
- 給湯器交換の費用はいくらくらいかかりますか?
-
機能によって差があります。
東京ガスの価格例(工事費込み・税込)では、給湯専用タイプで82,676円〜183,777円、暖房付きふろ給湯器タイプで264,869円〜471,009円です。
これは1社の価格例のため、実際の金額は見積もりで確認してください。 - 追加費用がかかるのはどんな場合ですか?
-
設置場所が不安定な場合や、循環金具の交換が必要な場合が挙げられます。
ほかにも、配管を2穴から1穴に変更する場合や、マンションのPS設置型からエコジョーズへ交換する場合が、追加費用の発生例として紹介されています。 - 給湯器交換で補助金は使えますか?
-
一般的なガス給湯器・エコジョーズへの交換は、国の「給湯省エネ事業」の対象外です。
対象はエコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの3種類のみです。 - 見積もりを取るときは何を伝えればいいですか?
-
現在使っている給湯器のタイプ・号数・設置方式、希望する交換先のタイプ、気になる症状があれば伝えておくと見積もりの精度が上がります。
- 号数を変えると費用は変わりますか?
-
号数を上げる場合、建物のガス供給能力や、マンションでは管理規約の確認が必要になることがあり、追加工事費がかかる場合があります。
号数そのものの選び方は「給湯器とは」の記事で詳しく解説しています。
まとめ
給湯器交換の費用は、給湯専用・ふろ給湯器・暖房付きふろ給湯器といった機能の違いによって大きく変わります。
東京ガスの公式な価格例では、工事費込みで8万円台から40万円台超まで幅がありました。
これに加えて、設置場所の状況や設置方式の変更によっては、追加の工事費が発生することもあります。
一般的なガス給湯器への交換では国の補助金は使えませんが、正確な費用や自分のケースに当てはまる追加費用の有無は、実際に業者へ見積もりを依頼して確認するのが確実です。
給湯器の種類や号数の基礎知識については「給湯器とは」の記事もあわせてご確認ください。
実際の見積もりを取ってみたい方は、ガス機器専門の交換店に相談してみるのも一つの方法です。
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