リモコンにエラーコードが出ていない場合、まず何を確認する?
結論からいうと、エコキュートの調子がおかしいと感じたら、まず「リモコンにエラーコードが表示されているかどうか」を確認してください。
アルファベット・数字のコード(例: H18、C01など)が表示されている場合は、別記事「エコキュートのエラーコード一覧」を確認してください。
そちらのほうが、意味と対処法を早く確認できます。

一方、エラーコードは表示されていないのに、お湯が出ない・ぬるい・音が気になるといった症状がある場合は、この記事で扱う内容が当てはまります。
エラーコードが出ていない不調は、機器そのものの故障ではなく、設定や使い方、季節的な要因(凍結など)が原因になっていることも少なくありません。
次の5つの場面を、三菱電機・ダイキン工業の公式情報にもとづいて順に確認していきます。
- お湯が出ない・水が出ない
- お湯がぬるい・温度が安定しない
- 異音がする
- 日常のお手入れ(メンテナンス)
- 長期不在時の水抜き
エラーコードが出ていなくても、確認できることはいろいろありますよ。順番に見ていきましょう。
お湯が出ない・水が出ない場合にまず確認すること
結論からいうと、お湯や水が出ない場合は、まず「水は出るのか、それともお湯も水も出ないのか」を切り分けてください。
三菱電機の公式FAQでは、この2つのケースで確認すべき点が分かれています。
水がまったく出ない場合は、大元の水道の元栓が閉まっていないか、断水が起きていないか、冬場であれば配管が凍結していないかを順に見ていきましょう。
水は出るのにお湯だけ出ない場合は、これらに加えて、貯湯タンクが満水になっているか、給水配管の止水栓が開いているかも確認します。
給水ストレーナ(フィルター)にゴミが詰まっていないかも見ておきたいポイントです。
三菱電機の公式情報では、給水ストレーナにゴミが詰まっている場合、歯ブラシなどで清掃する方法が案内されています。
特定の蛇口だけお湯や水が出ない場合は、エコキュート本体ではなく、その蛇口自体に異常があるかもしれません。
冬場に急にお湯や水が出なくなった場合は、配管の凍結が原因であることが多いとされています。
三菱電機の公式情報によると、外気温が0度以下になると、保温工事がされている配管でも凍結し、お湯や水が出なくなることがあり、これは故障ではありません。
蛇口からお湯や水が出ない場合は、温度調節ハンドルをお湯側にして蛇口を開き、自然に解凍されるのを待ちましょう。
浴槽からお湯が出ず「P05」などのエラーが表示された場合は、ふろ自動スイッチを再度押して復帰するかどうか確認してください。
それでも復帰しなければ、給水止水栓を閉じて業者に連絡します。
凍結を予防する方法として、凍結防止ヒーターの設置、蛇口から少量の水を流し続けること、浴槽にお湯を残しておく凍結予防運転などが案内されています。
寒波が予想される日は、事前にこうした対策をしておくと安心です。
お湯だけが不足していて、使っているうちに湯切れする場合は、次の見出し(お湯がぬるい・温度が安定しない)で扱う「湯切れ」の内容もあわせて確認してください。
上記を確認しても改善しない場合は、本体や配管からの水漏れ、機器の不具合の可能性があります。
無理に自分で分解・修理しようとせず、販売店または三菱電機修理受付窓口など、メーカーの窓口に連絡してください。
お湯がぬるい・温度が安定しない場合にまず確認すること
お湯がぬるいと感じたら、まず「お湯はりの直後ではないか」「タンクのお湯が不足していないか」を確認してください。
三菱電機の公式FAQでは、浴槽のお湯がぬるい場合の確認順序が示されています。
お湯はり直後かどうか、ふろ自動運転が終了しているかどうかをまず見ます。
そのうえで、タンクのお湯が不足していないか、浴槽アダプターやふろ配管が目詰まりしていないかを確認する、という順番です。
タンクのお湯が不足して湯切れが起きている場合は、貯湯式であることが背景です。
三菱電機の公式情報によると、エコキュートは貯湯式電気温水器のため、1日に使えるお湯の量に限りがあります。
対処法としては、蛇口やシャワーをこまめに止めて流しっぱなしを避けること、わき上げ温度の設定を「低」から「おまかせ」または「高」へ調整することが挙げられます。
時間帯別電灯契約の場合は、リモコンの「満タン」ボタンでわき増しすることもできますが、昼間の電力を使うため電気料金が割高になる点には注意しましょう。
蛇口やシャワーの温度が低い、または変動する場合は、別の原因も考えられます。
三菱電機の公式FAQによると、配管の放熱によって設定温度より低いお湯になることがあるそうです。
使用開始直後は、配管内に残っていた水の影響で一時的に温度が低くなることもあります。
また、湯水混合栓やサーモスタット混合栓の設定によっては、使用したい温度より10度以上高い給湯温度に設定しておく必要がある機種もあります。
タンク内の温度そのものが低い場合も、設定温度より低いお湯が出る原因になるので、あわせて確認してみてください。
これらを確認しても改善せず、特定の蛇口だけ温度が低い、または安定しない場合は、その蛇口の混合栓が故障している可能性があります。
三菱電機の公式情報でも、この場合は販売店への相談が案内されています。
異音がする場合の考え方(正常な動作音と注意が必要な音)


エコキュートから聞こえる音の多くは、故障ではなく正常な動作音です。
三菱電機の公式FAQによると、お湯を使用している時や追いだき時には、温度調整のためにポンプや弁などの部品が作動します。
お湯を使用していない時でも、貯湯ユニット内の部品(モータや弁など)が動作することがあり、いずれも製品の異常ではないとのことです。
一方で、注意が必要な音もあるとされています。
「ブーン」「ヴォーン」といった低い音は、ヒートポンプユニット(屋外機)のファンモーターの作動音であることが多いようです。
これは複数の給湯器交換業者・比較サイトの情報にもとづく傾向です。
通常の運転音であれば問題ありませんが、以前より音が大きくなった場合や、うなるような音が続く場合は注意しましょう。
ファンモーターの軸のずれや軸受けの摩耗が原因で、ファンが回転する際に高い音が出ることがあるという説明もあります。
ただし、これらは複数の業者サイトの記述にもとづく一般的な傾向で、メーカー公式での個別の原因確認はできていません。
音が気になる場合の目安としては、「普段から聞こえている動作音の範囲内か」「以前と比べて明らかに大きくなった、または種類が変わったか」で判断するとよいでしょう。
後者に当てはまる場合や、稼働音とは異なる異臭・振動をともなう場合は、自己判断で様子を見続けず、販売店またはメーカーの窓口に相談してください。
なお、ヒートポンプユニット(屋外機)は主に夜間、人が寝ている時間帯に運転することが多いという特性があります。
三菱電機の公式情報でも、この運転音による不眠が報告されることがあると説明されています。
低周波音が含まれるため、聞こえやすい人と聞こえにくい人がいるとも言われており、感じ方には個人差があるようです。
設置場所を選べる場合は、寝室や隣家に近い場所を避けるとよいでしょう。
新たに気になる異音というよりも、設置場所や運転時間帯そのものが原因で音が気になっている場合は、この特性を踏まえて、設置環境の見直しを検討してみてください。
症状別「自分で確認できること」「業者に相談すべきサイン」一覧表
ここまで紹介した症状(お湯・水が出ない、お湯がぬるい、異音がする)について、まず確認すべきことと、業者への相談を検討すべきサインを一覧にまとめます。
| 症状 | まず確認すること | 業者へ相談すべきサイン |
|---|---|---|
| お湯・水が出ない | 元栓・止水栓・断水の有無、冬場は配管凍結 | 上記を確認しても改善しない、水漏れがある |
| お湯だけ出ない | タンクの満水状態、給水ストレーナの詰まり | 給水設備を確認しても改善しない |
| お湯がぬるい(浴槽) | お湯はり直後か、タンクのお湯残量、配管の目詰まり | タンクに十分お湯があるのに改善しない |
| お湯がぬるい(蛇口・シャワー) | 混合栓の設定温度 | 特定の蛇口だけ低温が続く(混合栓故障の可能性) |
| 異音がする | 普段の動作音の範囲内か、音の大きさ・種類の変化 | 以前より明らかに大きい、うなるような音が続く、異臭・振動をともなう |
日常のお手入れ(メンテナンス)
日常的な故障を防ぐには、定期的なお手入れが有効です。
ダイキン工業の公式情報では、頻度別に次のようなお手入れを案内しています。
日常的に行うお手入れとしては、本体表面を乾いた布で拭くこと、汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を使うことの2点が基本です。
フルオートタイプの場合は、ふろ配管の簡易的な洗浄(約10Lの水で洗い流す)も日常のお手入れに含まれます。
ふろ接続アダプターのフィルターを取り外して水洗いすることも忘れないようにしましょう。
半年に1回以上行うお手入れは、もう少し踏み込んだ内容になります。
1つ目はふろ配管の詳細な洗浄で、準備・洗浄・排水・すすぎ・最終排水という手順を踏みましょう。
2つ目は貯湯ユニット内部の洗浄です。
漏電遮断器をOFFにし、給水止水栓を閉め、逃し弁レバーを上げて約2分間排水したあと、正常位置に戻します。
3つ目は逃し弁と漏電遮断器の動作確認で、逃し弁レバーを上げて排水ホースから水が出るか、漏電遮断器のテストボタンでOFFになるかを見てください。
お手入れをする際の注意点も、ダイキン工業の公式情報に明記されています。
水洗いをしないこと(感電や火災の原因になる場合がある)、排水管やホースに触れないこと(熱湯によるやけどの危険がある)の2点です。
台所リモコンへの給水は行わないことも、あわせて案内されています。
半年に1回以上のお手入れは、内部の部品や電気系統に関わる作業です。
手順や自分の設備の機種を確認したうえで、不安があれば無理をせず販売店に相談してください。
長期不在時の水抜き


旅行などで家を空ける期間によって、必要な対応は異なります。
三菱電機の公式情報によると、数日程度の留守であれば、リモコンの運転停止機能を使うことで対応できます。
停止日数を設定しておくと、留守の間は沸き上げを行わず、帰宅前夜から沸き上げを再開する仕組みです。
一方、さらに長期間家を空ける場合は、タンクの水抜きが必要になります。
ダイキン工業の公式FAQでは、1ヵ月以上使用しない場合は水抜き作業が必要とされています。
1ヵ月以内の不在であれば、運転停止機能の利用で対応できるという案内です。
水抜きの手順は取扱説明書に記載されているとされていますが、ダイキン工業の公式情報では、自分での作業が難しい場合は販売店への依頼を推奨しています。
特に重要な注意点として、凍結の危険性がある地域や季節の場合は、自分で作業せず販売店に依頼するよう明記されています。
凍結のリスクがある時期の水抜きは、自己判断で行わないようにしましょう。
水抜きは、漏電遮断器の操作や配管内の排水など、電気系統・配管に関わる作業です。
ダイキン工業の公式情報でも、日常のお手入れの一部として同様の操作を案内しています。
漏電遮断器をOFFにしたうえで給水止水栓を閉め、逃し弁レバーを操作して排水するという流れです(前の見出し「日常のお手入れ」参照)。
長期不在時の水抜きも、同様に電気・配管を扱う作業です。
自分の機種の取扱説明書で正しい手順を確認したうえで行い、不安があれば無理をせず販売店に依頼してください。
水抜きを業者に依頼する場合の費用について、ダイキン工業に直接依頼したときの目安は35,000円から40,000円程度(税込、出張点検費を含む)とされています。
ただし、これはダイキン工業1社が示す一例であり、実際の料金は訪問先の住所や製品の設置状況、機種などによって異なる場合があります。
また、修理作業を行わなかった場合でも出張点検費は発生する点、利用を再開する際には別途、水を入れる作業が必要になる点にも注意してください。
長期の旅行前は、運転停止機能で足りるのか水抜きが必要なのか、早めに確認しておくと安心ですよ。
水抜きをしないまま長期間家を空けると、冬場は配管内の水が凍結して破損につながるおそれがあります。
旅行などで数週間以上家を空ける予定がある場合は、事前に運転停止機能で足りるのか、水抜きが必要な期間なのかを確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
- エラーコードは出ていないのに、リモコンの表示がおかしい場合は?
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リモコンの数字表示が消えている、反応が鈍いといった場合は、エラーコードとは別の問題として、まずリモコン自体の電源や配線を確認してください。
改善しない場合は、リモコン自体の不具合や本体との通信不良の可能性があるため、販売店またはメーカーの窓口に相談してください。
なお、アルファベット・数字の組み合わせのエラーコードが表示されている場合は、別記事「エコキュートのエラーコード一覧」でメーカー別に意味と対処法を確認できます。 - しばらく様子を見ても直らない場合、修理と交換どちらを検討すべき?
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症状が繰り返し起きる場合や、使用年数がある程度経過している場合は、修理と交換のどちらが適切か、販売店やメーカーに相談することをおすすめします。
具体的な寿命の目安や交換時期の判断基準については、別記事で改めて詳しく解説する予定です。 - 水抜きをしないで長期間家を空けるとどうなる?
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冬場であれば、配管内に残った水が凍結し、破損につながるおそれがあります。
ダイキン工業の公式情報では、1ヵ月以上使用しない場合は水抜き作業が必要とされています。
凍結の危険性がある地域・季節は、自分で作業せず販売店に依頼するよう案内されているので注意しましょう。
数日程度の不在であれば、水抜きではなく運転停止機能で対応できます。 - メンテナンスを怠るとどうなる?
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日常のお手入れや定期的な点検を行わない場合、故障の早期発見が遅れたり、部品の劣化が進みやすくなったりする可能性があります。
ダイキン工業の公式情報では、半年に1回以上のふろ配管洗浄や貯湯ユニット内部の洗浄、逃し弁・漏電遮断器の点検を案内しています。
日頃からこうした確認をしておくことが、トラブルの予防につながるでしょう。



